人間は、いや、この世に存在する全ての生物は、
絶望的な危機に本能が発揮できる。
「どうせ食われるならその前に食い尽くせ」
ライオンとかなら、絶望的な危機でなくとも普段からその本能は剥き出し。

『殺される前に殺し尽くせ』
今、俺の本能は剥き出しだった。


愚かで弱い人間ども


「殺されてたまるか・・・・」
俺は、参加者の4分の1ぐらいを自らの手で殺した。
キャプテンともあろうものが、自らの手で。

自分ノ仲間ヲ殺シタ。

仲間?違うね。あいつ等は所詮俺の駒だった。
俺の指示に従う、俺の駒でしかない。

「自分の駒に殺されるぐらいなら、自分で殺し尽くしてやる・・・」
別にこの世に未練は無かったが――――――・・・

・・・・自分の駒に殺されてしまうと思うと、無性に腹が立った。
野球では俺より強かったとしてもだ。(そんな奴居ないと思うが)
こういう殺し合いになったら、俺より弱い。確実に。


ドォン・・・!!


遠くの方で大き目の銃声が聞こえた。
できる事なら――・・相打ちであって欲しい。
もう1週間近く歩き続けている俺の足は限界を超えていた。
これ以上時間をかけずに生き残りたいのが本望。

いい加減にしてくれ。なんで俺たちがここまでやらなきゃいけない?
大人は、これから大人になろうという直前の子供を・・・


根絶ヤシニスルツモリダトデモ言ウノダロウカ。


++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++


小さな小屋が見えてきたところでコイツと鉢合わせしたのは偶然だったのだろうか。
双方とも利き手には血を纏っていた。服や顔にも返り血はついていたが。

それは、お互いかなりの数を殺してきたという事になる。

「・・・屑桐はどんぐらいの数殺した?」
「・・・・・・・・だいたい全体の4分の1だ。」
ひんやりとした空気が俺との周りをただよった。
この遊戯にかなり熱くなっていた俺たちにとっては逆に涼しいものだ。
そんな中、は今まで殺した数を尋ねてきたので俺は律儀に答えてやった。
「・・・そういうはどうなんだ?」
俺はに同じ質問を返した。
は指を折って計算しながら・・・
「――――・・・・だいたい・・・4分の2ぐらい――・・かな」
平然とした顔で楽に答えたを見て、俺は確信した。

コイツも俺と同じ。
自分ノ知リ合イを簡単ニ殺セル、コノ遊戯デ狂ッタ人間ナノダ。


「でも、あたしは・・・」
「?」

「自分の殺した奴の事を笑って忘れる事はできない」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
今、気づいた。
もともとは仲間を見殺しにして、平然としてる奴じゃなかった。
別にこのゲームに酔ってしまったわけでなくて。
その場しのぎだった。ある程度人数が減ったら、人知れず死ぬつもりで・・・・??



ならば、なぜ今ここにいる?
と俺で全体の4分の3は殺している。もう、人前に出てくる必要は無いはずだった。
ならば何故―――――――――――・・・・・・


「―――――・・・最後に、無涯の顔を見て死にたかったんだ・・・・・・」
”最後に”
それが、『未練』。この世を去るのに最も邪魔な感情。
未練は、いつまでも残る。
その未練を叶えないまま死んでしまうと、背後霊や地縛霊となって、
いつまでもいつまでもこの世に存在し続ける。


ガチャッ・・


は自分の持っていた銃を、自らのこめかみにあてがった。
「!?・・・・・・っ!何して・・ッ」
思いもよらぬ出来事に、俺はを取り押さえた。

・・・しかし

はひとこと呟いて、俺が銃を取る前に引き金を引いた。


パンッ


乾いたきれいな音がその場に響き渡った。
は俺の腕の中に倒れこんだ。勿論、もう息はしていない。


呆気ない別れだった。


俺は、こめかみに打ち込んだ割にきれいな身体のを眺めていた。
その視界がぼやけた。そして・・・・、俺の乾いた肌に、冷たい一筋の涙が流れた。

”未練”
今、未練が残った。この世に俺の未練が残った。
まだ死ぬわけにはいかない。
のような優しく強い人間をこうも弄んだ大人に恨みを晴らすまでは死ねない。

は強い。
どんな時も笑って過ごせる、優しい笑みをこぼせる奴。
一人で辛いときも涙なんて見せない強い奴。

今だって死ぬのは怖く辛いはずなのに、全く涙を見せずに逝った。
そんなの強さを簡単に壊した大人たちが 憎い。



雨が降ってきた。
雨は段々酷くなる。段々段々酷くなる。
俺の涙は未だ、雨によって濡れた頬を伝っていた。

「俺は・・の分も、生きてやるから・・・・」

雨は、俺との手についた血を洗い流していた。
俺は立ち上がり、の元を離れた。



雨はただ、強く降り続けていた。

++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

愚かで弱い人間どもよ、覚悟しろ。
貴様らがどれだけの罪を犯したか、とくと解からせてやる。

優しく強い人間をこんな目に遭わせた貴様らを、皆殺しにしてやる。
そんなことをしたって、の悲しみを拭い去る事は出来ないが、

これが、この世にいる俺が今、たった一つ出来る事。

最後にの言った言葉が、頭から離れなかった。

『バイバイ・・・・・無涯』




++++++++++++++++++あとがき+++++++++++++++++++
何なんですかこれは。
ヒロインそう簡単に死んで良いんですかってんだ。(ぶっちゃけた!)
苦情はメールのみで受け付けます。(もち感想もねv/こねぇよ)

最近バトミス書きにはまりました。
次、できれば御柳夢で。

ってゆーか・・・・・・・・
表書こうよ管理人!!(泣/管理人はお前だろうが)
さん、ここまで読んでくださり有難うございました!!

[★高収入が可能!WEBデザインのプロになってみない?! Click Here! 自宅で仕事がしたい人必見! Click Here!]
[ CGIレンタルサービス | 100MBの無料HPスペース | 検索エンジン登録代行サービス ]
[ 初心者でも安心なレンタルサーバー。50MBで250円から。CGI・SSI・PHPが使えます。 ]


FC2 キャッシング 出会い 無料アクセス解析