理想化する前にやるだけやろうよ
気持ちを表現しないと誰も解ってくれないよ
例え降りてこられなくなろうとも登ってしまおう
うわべだけでは もう通用しない


WIND


「・・・・ねぇ、白春」
「・・・何ング?・・・・・・
まだ誰も殺していないのに、まるでたくさんの人を殺めたように
手を真っ赤に染めた夕方も過ぎ・・・・

森の中にいるには危険すぎる真っ暗闇の夜になった。

「・・このゲーム、もし勝ち残ったら・・・何が欲しい?」
「・・・・・・いつか教えリング・・・・」
私も白春もこうして何日間もわけのわからない人殺し遊びにつき合わされている。
2日前に、白春と仲の良かった録までもが襲ってきた。
そのときは何とか逃げ切って・・・・
誰がしたのか解らないけど、数時間後に録の死亡が告げられた。

『ピンポンパンポン♪・・・男子4番、桜花・・・死亡。禁止エリアはD−3、F−5〜9、H−1〜5です』

また死人の放送。私のメモには、[桜花先輩・・・死亡]と書かれた。
そして白春は持っていた地図に禁止エリアをマーキングした。

ひざが震える 十二歳
こっそり教室を抜け出した
二回ほど誰かに呼ばれた気がした 止まらない
座っている時間が無駄にしか思えなかった

「・・・・ねぇ、白春」
「・・・今度は何ング?」
私の声に、白春は律儀に答えてくれるから、
何度でもいろんなことを聞きたくなる。
ここで、私は誰もが考えたくない事を口走った。

「ここにずっと隠れてて、2人で優勝はできないのかなぁ」

白春はしばらくの間固まっていた。
私が、初めは誰もが考えて今では誰もが考えなくなった―――・・・・

       ・・・浅はかな考えを言ったから。

「・・・それは無理ング・・・」
「・・・・・・・何で?」
「何でって・・・・・・・解ってる筈ングじゃ・・・」
「うん・・・解ってるんだけど」

ちょっとの日常生活に戻れた気がした。
なんで私がこんな事ばかり言ってるのか・・・・
白春は分かりっこないもの。

私と白春、2人だけになったら・・私が白春を殺すの。
許してね?白春・・・・・
私、白春とここで会う前に結構人を殺してきたの。
誰も殺していないのは、白春だけなんだよ。

殺したのは、2軍の人と御柳君。
合計10人ぐらい、私が殺した・・・。
残るは私を除いてあと7人。
もうすぐ、計画を実行するんだ。

そうこうしてる内に、時間がたって深夜の放送が始まった。
『ピンポンパンポン♪・・・残り3人。残っているのは屑桐、久芳、。ココからは禁止エリアは変わりません。ただし・・」
放送は長かった。

「ただし・・今まで1度禁止エリアになったエリアは、全て禁止エリアになります。・・・・グッドラック」
せっかくの隠れ家も、もう壊れる。
私たちのいるエリアは、3日前に禁止エリアとなっている。

・・・・ッ、逃げよう!!」
「・・・・・・!!」
いい隠れ家だったんだけどなぁ・・・・。
もう2度と入れないんだ――――――――・・・








そして・・・

「ココなら禁止エリアじゃないよね・・・」
「う”ん・・」
私たちは、森の獣道まで来ていた。
私は自分の首についた、首輪を指でなぞった。
こんな首ならくれてやる。
でも其れは、白春を殺すまで待ってて?
私に殺された人たち・・・・・。



「・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・ん・・?」
白春から話し掛けてきた。
せっかく話し掛けてくれたのに・・こんな時じゃ嬉しさも感じない。
こんな・・・・

愛する人を殺す計画なんて企てているときに。

「さっきの・・・話だけど・・・」
「??・・・・・・・・さっきの話・・?」
「う”ん・・あの、勝ち残ったら何が欲しいって言う・・・」
「ああ。それね・・・」

「・・教えリング。何が欲しいか・・・」
「え!?」

白春がいった「いつか」。
それは以外にも近いものだった。
何が白春をそうさせたのかは知らないけど・・・・・
教えてもらう事にした。


「・・・休める時間。めいっぱい休めリングような時間・・・」


白春の願いは、計画のきっかけとなった。
最後に白春は私にいい事をした。
白春にとっては、自分の首をしめるような行為だったけど。

「んじゃ、めいっぱい休んで。・・・・・天国で」

「・・・・・・・・え・・・っ!?」
「だから、ここで死んで?めいっぱい休めるよ」

そういって私は大きめのナイフを白春の首に向けた。
涙目の白春は、私の愛する人とはいえ・・、みっともないものだった。
男のくせに。泣かないでヨ。
だんだん私は白春ににじり寄った。
もともと白春は大きな木に寄りかかって座っていたんで、
後ずさりもできない。笑っちゃうわ。

「御免ね、白春。すぐ行くから・・・」
「・・・・・」
ついに白春は涙を流した。

恥かいたっていいんだ
泣くなよ 間違ってないんだから
でも恐怖やウソっぽい言葉なんかに涙を拭うなよ
自分を嫌いになって終わっちゃうよ

白春の首のナイフの先が少し刺さる。
そこから、綺麗に血が流れてきた。

・・・ッ・・やめ・・・!!」
「・・・白春・・、これも計画のためなんだ・・・」

ナイフに力をこめた。
白春の首から、さらに血があふれてきた。

「・・・・・・・・・・ッ!」
「許してね?白春・・              」

力をこめて、思い切り奥までついた。
白春の首に穴があいた。血がどっと溢れた。
痛みもなく逝かせてやるのがせめてもの情けだった。
恋人としての情けだから。
一瞬で逝かせてあげたから、痛み、無かったよね。




そして静かになった獣道で
私は白春を殺したナイフで
自分の首を刺した。
今まで殺した人への情け、白春への情け。

屑桐先輩は生きてるかな?
これで私より先に死んでたら、この計画の意味は無い。
屑桐先輩は『あの人』のために生きてなきゃ。
生きて『あの人』の分まで幸せにならなきゃ。
私と白春は天国で2人一緒にいます。
さよなら、この世。さよなら、この世に生きてる人たち。
さよなら、十二支。さよなら、屑桐先輩。


夢は夢のままでいい もう馬鹿を見るのは懲り懲りだ
君はそう呟いた
憂鬱になんてなる前に その殻を突き破れ
恐怖心に映し出された物には影もできない
くねくねした道しか見えていない君はまだ盲人
いつだって目的地へは まっすぐな道が続いている

「第●回BL、優勝・・屑桐無涯」






END
+++++++++++++++あとがき+++++++++++++++
バトミス短編第二段!
白春夢です。やはり慣れないものです、白春は。
イラストで描いた方がまだマシかも知れません。
WINDって、全て英文なんですけど、
今回は訳詞の方で頑張りました(どこがよ)

次こそ御柳で!!(表の連載何とかしろ)
ここまで読んでくださり有難う御座いました!!





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